未経験でも成長できる!大切なのは前向きな姿勢 | 日本電熱 採用サイト

[ 技術クロストーク ]

未経験でも成長できる!
大切なのは前向きな姿勢

技術部 技術第二グループ
グループ長
山田 禎子
1996年入社

技術部 技術第二グループ
山﨑 颯
2017年入社

技術部の中でも主にプラントに納める産業用機械の熱源の設計を担っている技術第二グループ。ここで技術職に就く上司と新人との対談から、ふたりの仕事上での関係性や技術部の魅力、部署の雰囲気や若手技術者のキャリア形成などを紐解きます。

技術部 技術第二グループ 

山﨑 颯
2017年入社/長野県南安曇農業高等学校生物工学科卒業/長野県松川村出身
技術部 技術第二グループ

山田禎子
1996年入社/ 信州大学繊維学部素材開発化学科卒業/長野県佐久市出身

ものづくりや計算の興味から未経験の設計の仕事へ

山田:
私は昔から安曇野の穂高辺りの雰囲気が好きで、学生時代にもよく遊びに来ていて、住んでみたいと憧れていたんですよね。それでこの地域の会社を探していた時に当社を知りました。

山﨑:
私はもともと高校を卒業したら就職しようと決めていたので、学校に当社の求人が来ていたことがきっかけでした。それで、親や知人に相談したときに地元の松川村に工場があると知って興味を持ち、高校3年生の夏休みに工場見学に行ったんです。すると、製造現場の方々がきちんと挨拶してくれたり案内してくれた方の説明がとても分かりやすかったんです。また、疑問に思ったことや就職にあたって必要だと思われることを気軽に質問できたことも印象的だったので、入社したいと思いました。

山田:
私の入社の決め手は2学年上の女性の先輩が入社していたことが一番の大きな理由でした。私が勉強していたのは工学系ではなかったのですが、先輩から直接話も聞け、楽しそうな仕事だなと思いましたね。ただ、先輩は開発職だったので、まさか自分が技術部の配属になると思っていなくて、配属が決まったときは不安でした。

山﨑:
私ももちろん不安はありましたね。農業高校だったので、それまでは畑を耕して野菜を作っていましたから。もともと入社前は求人に設計をする技術部が含まれているとは知らず、現場での製造ラインに入ると思っていました。製造であれば職人のように教えてもらい、初心者でも頑張れば成長できると思っていたんです。
でも、新入社員研修で技術部の研修を受けて、技術部で計算をして設計を考えるのは面白そうだと思い、技術部を希望しました。

山田:
もともとものづくりは好きでしたので、技術部に入ることで製造業に携われるというのはうれしかったです。それに、技術部での研修時に丁寧に教えてもらえて、すごく仕事の面白みを感じました。技術部に配属されたおかげで今もこの仕事を続けられています。

山﨑:
特に不安に感じていたのは高卒程度の学力で設計の仕事についていけるのかということ。ただ、仕事をしてみないとわからないことがたくさんあったので、入ってからの努力のほうがその後の会社生活への影響が大きいと今は思っています。もちろん、基礎学力も必要な部分ではありますが、ものすごく大きく左右する部分ではなく、結局は自分の努力次第だと思っています。

山田:
私も全く経験がなく、入ってから全部教えてもらいました。それに、新入社員はきっと最初はどこに配属されてもわからないことだらけ。部署ごとに経験して学んでもらえばいいし、新入社員は山﨑さんのようにどの部署を希望してもいいんです。そのなかで成長していけるものだと思いますよ。

職場でも現場でも積極的なコミュニケーションが大切

山﨑:
山田さんの第一印象は、女性でグループ長として部署を引っ張っているのはすごいなということ。他の部署のリーダーは男性が多いなかで、女性というのがすごく印象的でした。

山田:
私が入社した頃は技術部に数名女性がいましたが、今は二人になってしまいましたね。

山﨑:
それに、山田さんは仕事だけではなく家族やお子さんがいらっしゃるなかで時間の配分がすごく上手だと思いました。仕事以外でも大きな責任をもっているのに、会社でも、というところがすごいなと。

山田:
私の山崎さんの第一印象は、すごくコミュニケーションが上手な人だなということ。新入社員の方々は自分から会話するのが難しいところですが、特に驚いたのが、寡黙になりがちな会議で必ず質問をして意見を出してくれるところです。聞こうという意識がとてもあり、仕事への意欲を感じました。

山﨑:
初心者が設計をやると考えたときに、いろいろな原理や、何故その部品が必要かということを理解しなければいけないと思ったんです。先輩からも、簡単なリピート品で「以前と同じものを作ってくれ」と言われたときでも、本当にその部品構成や仕様でいいのか考えながらやることが大事だと教えられたので、やはり好奇心や探究心は必要だと思ったのもあります。たとえ興味がなくても一度調べ始めたら、あとからついてくる疑問もあると思うので。そういう点では、部署内は質問に対して快く答えてくださる方ばかりで聞きやすく、設計の仕事に注力する大きな助けになっています。

山田:
我々のグループは6人の技術者からなる小さな部署ですが、昨年は若手が入ってベテランが減ったこともあって、改善活動という形で図面や部品の描き方を部署内で統一したり、技術で注意することをまとめました。初めてこの仕事に関わる若手の意見とベテラン側の意見を混ぜながら、その場で一緒に作り上げていったのがすごく効果があったと思っています。

山﨑:
そうですね。それに、私が入社して感じたことのひとつが、当社は過去の資料がきちんと保管されていてすごいということ。かなり昔の図面が残っていることは他社ではあまりないそうですが、当社には残っていますし、昔の技術者が作ってくださった共通資料もあります。過去の資料が残っているのは設計するうえでやりやすいですね。

山田:
自分が生まれる前の製品がメンテナンスで戻ってきたり、当時の手描き図面を普段から目にするよね(笑)。さすがに製造や技術面で内容が変わっているので、古い図面は新しい図面に展開する作業が必要ですが、技術のノウハウは財産ですね。

山﨑:
いざ現場で製造するとどこかが干渉してしまったり、溶接が難しいと言われることもあるので、お客さんの要求はしっかり満たしつつ、そういった現場の意見もできるだけ取り入れられるように意識しています。やはり製品は現場の技術がないとできないものなので、現場の人がどうやったら作りやすいかは心がけています。経験が少ないなかで、現場の人の意見は図面を描く助けになっています。

ベテランのフォローが成長とやりがいに

山田:
山﨑さんには、新規品の設計はまだベテラン技術者と一緒に担当していただいてますが、類似品や旧品を今の仕様に合わせた設計は配属して半年後くらいから任せているよね。

山﨑:
自分で図面を描いた後、一度ベテランの技術者に見ていただくプロセスになっているので、おかしいところは指摘していただけるところも仕事のやりやすさです。もちろん、頼りきっているわけではないですが、どうしても知識がなくておかしな図面を描いてしまっていることがあるので、そんなときは山田さんやベテランの技術者に検図していただくことで間違いに気づけます。

山田:
私も過去にベテランの技術者が何度もフォローに入ってくださって助けられたことがありました。そういうときは心強かったですね。

山﨑:
山田さんにフォローしていただいたことで印象に残っていることは、新規品の設計で、もともと別の技術者がある程度設計をしたものを私が引き継いだのですが、現場で製造が始まってから一旦フィードバックがあって溶接ができないと言われ、図面の修正が必要になったんです。そのときに、どんな対応をしてどんな部品を追加購入するか、そのためのアイデアも手配の方法もわからなかったため山田さんに相談したところ、一緒に現場まで現物を見に行ってくださり、どういう構造なら製造しやすいかを二人で案を出し合うことができ、その後の対応方法も教えてもらえました。

山田:
どういった工程で製造ラインが流れていくかもある程度考えた構成を作らなければいけないので、技術の負荷は多いのですが、製造できると思って設計しても、実際は現場で取り扱いにくかったりサイズが合わないこともあります。その時は、納期の関係もあるのですぐに修正の対応が必要になります。

山﨑:
配属されて半年くらいのときに、ベテランの技術者と一緒にやった設計も印象に残っていますね。法規が関わっていた案件だったのですが、私はその法規を全然知らず、図面もものすごく古いもので、それをどう展開するかをベテランの技術者と相談し、お客様と直接話して仕様を決めたんです。知識がなくかなり苦労しましたし手間もかかりましたが、完成したときは感動しました。ちゃんと製品として出来上がったことに達成感を感じましたし、私が製造現場や生管・購買部に伝えていた情報は足りない部分があったと思いますが、それでも各部署の方にフォローして対応してもらえたところに当社の生管・購買力や製造の技術力を感じました。

山田:
若手にはできるだけひとつの設計に集中してもらおうと意識はしています。ひとつの設計をやり遂げてもらうなかで知識をつけてもらいたいと思っているので、山﨑さんは資料をしっかり読んだり、自分なりに噛み砕いたり、わからないことをベテランに聞いて納得して始めるところがすごく印象的でしたね。

必要なのは探究心や積極的な姿勢

山田:
職場の雰囲気はすごくいいですね。技術者は机に向かってパソコンと面と向かって黙々と仕事をする雰囲気がありますが、我々のグループは若手が多い分、ベテランに聞かないと進まない作業があるので、質問しやすい環境になっています。その雰囲気を作り出してくれたのが山崎さんだよね。

山﨑:
先輩にどんどん聞きますね。もちろん、自分で調べてわかることは調べますが、やはり技術的に高度な部分はいくら自分で考えてもわからないので。それに皆さん、こちらは初心者だとわかってくださっていていろいろな点で快く教えてくださるので聞きやすいですし、職場全体が明るい雰囲気ですよね。

山田:
他部署から異動してきた人からも「技術部はきちんと説明してくれる部署」だと聞くことが多いですね。それに、実は私も以前は全く違う製品を扱うグループにおり、このプラント関係のグループは山﨑さんが入社した年に配属になったんです。ですから私もグループ内では初心者。ベテランに聞きやすい雰囲気を感じています。

山﨑:
ただ、プラント関係の設計は法規が関わる部分が大きいので、構造がある程度決められている分、設計が迷いすぎなくていいという利点もありますね(笑)。

山田:
確かにそれはありますよね。とはいえ、今はまだ経験が浅いので、その設計にたどり着いたり理解するまでに時間がかかっていますが。ベテランから教えてもらい、自分のなかで次につなげるために理解しなければいけません。しっかりと知識を身につけてほしいですね。

山﨑:
設計はいろいろな根拠を理解していないと難しいんです。そこで、わからないことはどういう方法を使ってでも理解する貪欲さがこの仕事には必要だと感じています。探究心があると自分の成長にもつながるので、そういう姿勢や気持ちをもっている方は技術職に合っているのかなと思いますね。

山田:
そうですね。いろいろなことに興味をもって携わってくれる方やものづくりが好きな方なら、苦労が多い仕事ではあるものの、楽しみながらできるのではないかな。苦労はどこにいってもありますからね。

全員の技術力をアップしたい

山田:
技術部はお客様のご要求に対してリードしていかなければいけない仕事のシーンが多いので、製品の仕様決めや、できる・できないの判断を早めにすることが大事だと思っています。そのためにも技術部に引合や相談が来た時点で判断ができるところまで、全員の技術力をアップしたい思いがあります。そして誰がこの部署に配属されても設計ができるように、また新人を育てるためにも、一貫した考え方を皆で共有し、マニュアルや教科書のようなものを作りたいと思っています。

山﨑:
私はまだいろいろな製品を他の技術者と二人三脚でやることが多いので、法規が関わる難しい製品や大型の装置類の設計をできる限り自分の力で行い、お客様に満足していただける製品を作り、達成感を味わいたいですね。

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