
石原 裕規
2020年入社

桜井 楓
2023年入社
ものづくりがやりたくて日本電熱に
石原:
私は愛知県の出身で、大学から長野県で暮らし始めました。信州大学理学部で界面化学を研究していたのですが、その研究室では「足りないものは自分で作ってみよう」といった方針があったんですね。活性炭の前処理で加熱目的にカートリッジヒーターやシーズヒーターを使った研究室自作の機器があり、それが日本電熱を初めて知ったきっかけです。
桜井:
私は飯田市の出身で、東京の大学に進学しました。とにかく「ものづくりをやりたい」と決めていたので機械工学を専攻してロボット工学を学びました。医療用のロボットアームを制御して薬液や培養液を移し替える研究をしたりしましたね。就職時期になって働くなら長野県でと県内の合同説明会に参加する中でこの会社と出会ったという感じです。
石原:
私も「ものづくりをやりたい」でした。大学時代も機械の構想を練るのが好きで、化学を研究していたけれどものづくりをやってみたいなと地元の愛知や長野の製造業をネットで調べるようになりました。ヒーター関連で Webを検索すると日本電熱が上位で出てくるんですよね。それで工場見学に応募しました。規模のあまり大きくない会社かなと勝手に思っていたんですけど広々としているし、製造工程を見せてもらって生産能力もすごくあるんだと思ったのが第一印象です。
桜井:
ものづくりで設計の仕事をしたいなと思っていたので、機械加工やメッキといった工業系の会社を調べている中で日本電熱を知ったのですが、そういえば「熱の設計」ということは大学でもやったことがないなと思いまして、工場見学に応募してみました。女性で設計されている方がいらっしゃって色々見学させてくださったのですが、女性でも活躍できるんだなと思ったことを覚えています。あと、風通しのよさそうな会社だなと思いました。
石原:
あ、それ、ぼくも思いました。誰にでも話しかけやすい雰囲気がしました。

設計という仕事
石原:
今はフランジヒーターと筐体の設計を担当しています。新規製品というよりは、かつての設計のブラッシュアップをするイメージです。化学から設計の世界に飛び込んだので最初は設計ツール(2D CADソフト)に慣れるところからなので大変といえば大変でした。3Dのモデリングは触ったことあったんですけど(笑)。ツール自体は1ヶ月ほどである程度使えるようになったのですが、装置や部品の設計をするってそれとは全く別のことなので基礎知識や日本電熱の設計基準をとにかく学ばなくてはという気持ちが今もあります。
桜井:
私は半導体製造装置用のヒーターや冷却板の設計をしています。新規製品ではなく既存技術を用いた製品が対象です。設計についての打ち合わせにも参加するのですが、そこで登場する専門用語やお客様の業務内容など最初は全然ついていけなかったですね。毎日へこんでいました。それでも徐々に交わされる言葉が理解できるようになってきて少しは会議にも参加できるようになりました。
インタビュアー:
若手の育成について日本電熱の特徴はあったりしますか?
石原:
マンツーマンで教えてくださる方は一人ずっとついてくださるので、業務の合間に教えていただいたりします。最初の一年間は本当に基本的なことやCADの使い方までつきっきりで教えていただきました。日本電熱は質問しやすいというかどなたにも聞きやすい雰囲気があるので助かっています。
桜井:
半導体のウエハーを温めるための新規ヒーターの設計を熟練者が担当して私がそのサポートをしたりすることもあります。これまでにない構造の場合、まずは懸念点の検証から始める必要があるのですが、たまにそれについて意見を求められることもありますね。上司から「この構造だったら、桜井さんはどうしますか」と質問をいただいたり。知識が無くても何かしら答えないといけないので「私はこう考えます」と答えると、より良い構造を教えていただけるので、すごく勉強になります。

うれしかったこと
石原:
学部が工業系ではない自分が日本電熱に入社できてそれは良かったのですが、機械設計を学んできた方たちとの差をどうしようとは思っていました。それでも最近は過去に学んできたことも徐々に応用できるようになってきて、一生懸命やってきてよかったなと思いました。例えばフランジヒーターを設計する上での検証シミュレーションに3Dモデルを作ってきた経験が活かせるとか。今少しずつ始めています。
桜井:
やっぱり最初は仕事で交わされる単語も分からずに理解するところからのスタートだったので苦労したんですけれど、あるとき会議中の上司から「この構造は◯◯だったよね」って私に確認してくれたときがあって。自分が会議に参加できているしこのチームの一員になれている実感ができて印象に残っています。すごく嬉しかったです。
石原:
わかります。仲間になれたという感じがしますよね。10年以上前の自社製品の更新のために当時の設計士さんとお客様の工場に行ったことがあるんですけど、そのときに「こういう構造にすると良いと思います」とその場でお客様に提案できたときは嬉しかったです。まだまだできていないことも多いのですが、自分が少しずつ成長していると実感できるのは嬉しいです。

5年後の目標
石原:
自分ひとりでお客様と対話ができるようになりたいですね。お客様の課題をちゃんと聞き取れて、きちんと提案ができて、自分で設計もできるといった一人前のスタートラインに立っていたいです。どんなものを作るにせよ詳細な検討が必要なのですが、検討するためには知識が必要だということも分かってきたので、それを自分の成長の伸び代として捉えたいと思っています。あと、5年後に限定しないのですが、やっぱり日本電熱のオリジナル製品を開発してみたいという気持ちはあります。もともと開発志望で入社したので、何か自社製品を開発する際には関わっていたいです。
桜井:
私もやっぱりお客さんとの対話は自分の言葉でできるようになりたいです。あと大型産業機器の設計をしてみたいなという気持ちはあります。それと、日本電熱はこれまでたくさんの製品を開発してきました。それらは会社の大切な財産なので、既存の技術や設計を再整理して改善することにも注力していきたいと思っています。機構や設計だけでなく素材面からでも環境問題に対応できる製品のニーズは高まっているので、その点でも勉強していきたいと思います。


日本電熱に向いている人
インタビュアー:
最後に日本電熱に向いている人を教えてください
石原:
ものづくりに興味がある人はもちろんなのですが、それだけではなく色々なことに興味がある人が向いていると思います。仕事をしていると分からないことや知らないことが毎回出てくるのですけど、「これは何だろう?」「何でこうなるんだろう?」と興味を持てる人は日本電熱に向いていると思います。
桜井:
総合的なコミュニケーションが上手くできる人は向いていると思います。仕事をする際には自分ひとりではなく、色々な部署を巻き込んで進めていく必要があります。こまめに声をかけたり、自分で気づけて気を回せる人は向いているんじゃないかなと思います。